
布を描くのが好きで、布の塊ともいえる布団を一度描いてみたくて、制作しました。高校の頃、深夜まで宿題をしているときなど、万年床の布団の姿が異常に愛おしく見えていた事なども制作のきっかけです。
跳ね起きた感じの布団にしたくて、良い跳ね起き具合になるまで十数回跳ね起きたり、描き終えないと布団で寝ることができなかったため、この100号の大作を三日間不眠で描き続けたりなど、学生時代の最たる労作です。
当時の自分の技量や能力などからして、これ以上のものは描けないと思える瞬間最大風速的な作品なのですが、悲しいことに使っていた絵の具が良くなくて、すっかり変色*してしまいました。
絵描きたるもの、描くだけ能があっても成り立たないものであることを、この作品を見るたびに思います。