中津川|常設展・代表作(水彩)

中津川

F10 (53×45.5) 1986年 透明水彩 作家蔵

解説を読む

埼玉県は秩父の辺りでしたか、中津川という川です。
アルバイト先の人たちに釣りに誘われたものの、あまり釣りが好きではない私は、一人でスケッチをしていたというわけです。
作品の光景の手前の川の中程に、大きな岩があり、その上に乗って描いた作品ですが、ちょっと休憩をと思い、その岩から川岸に飛び移ろうとしたところ、シャツの胸ポケットに差しておいた値段の高い細密描写用の筆を全て川に流してしまい、これから描き込みと言うときに制作を続けれられなくなってしまいました。
そんな後悔の残る作品ではありますが、川の流れの激しさなどの臨場感は、自分なりに表現できていると思います。