さて、これ、この文章、この小冊子、これはいったい何か。これは、お忙しい折、せっかく遠いところをご足労下さった皆々様に対しての、せめてものお礼、サービス、おまけ、そんな感じのものである。主にお帰りの際の電車の中での暇潰しの助けになればと思って、こんなものをお渡ししようと思い付いたのである。
そして、せっかく読んでもらえるならば、いろんな方に申し上げたいことを文章という形にして皆さんに提示しよう。ついでに、今回の個展を開催するに当たって考えていたこと、プロセス、主旨等についてもフォローしておこう、等とも思った訳である。これら二つが、この小冊子を形成するに当たっての主たる理由という訳である。
さて、内容はというと、先に述べた、この小冊子のできる原因に当たる大事な部分以外は、この展示とは一切関係のない、くーだらない、何のためにもならない内容のものがほとんどであることを、予めお断りしておこう。読んでいただくに当たって、最も重要な内容を筆頭に、順々にどんどんどうでもいい内容になっていく訳である。だから、皆さんの降りるべき駅に着いたら、読むのを止めて駅のゴミ箱に捨てて下さってもちっとも構わないのである(銀座駅はご勘弁を)。