今年も元気な愛車のZRX400。荷物の内容も量も昨年とほとんど変わらない。
青森のインターを降りたのは、4時過ぎくらいだったかと思う。昨年と同じくらいの小雨が降っていて、いや~な予感がしてくる。
昨年はフェリー乗り場への道が分からなくて、他のライダーさんに勝手に道案内を頼んだが、今年は独力で到着できた。
フェリー乗り場に着き、駐輪場に単車を乗り入れると、昨年と同じくらいの台数と思える単車が既に停められている。この調子なら今年も次のフェリーに乗れるのではないだろうか……と思い、受付のある建物の中へ入ってみると、ギョッとするほどの人の列。ひょっとすると、一便くらいは待つことになるかも知れない。
僕は急いで書類に記入をし、列に並んだが、案じたとおり、次の5時発の便には乗れないとのことだった。次の便は8時で3時間以上待つことになる。まあ、仕方あるまい。
建物の二階にある待合室に登ってみると、テレビの朝のニュースで気象情報をやっていたりする。
「あ、台風はどうなったかな?」と思って見てみると、「台風はゆっくりとした足どりで北上し、今日の夕方から夜にかけて北海道の東部沿岸付近に上陸するでしょう」という予報。うわ、僕が目指している辺りをモロに通過するんじゃないか!
不安を無視したいかのようにして、僕は土産物売場を見て回ったり、フェリーの出入りする様子を見たりして時間をつぶした。
時間をもてあましたら旅行記を……というのが今年の旅行のプランであったが、まだそういう段階でもないので、ひたすらボーっとして過ごした。
この時乗船したフェリーの“ほるす”号。今年もまた……と思わせる鉛色の空が背景。
恐らくはライダーであろう若い男性の中には、建物の隅や柱の陰などで寝ている人もいたが、さすがにあれは真似できなかった。700km走った後だから、疲れがないと言えば嘘だが、休憩はフェリーの中で取るとしよう。
その後も、食堂の味噌ラーメンを食べたりなどして長い長い3時間をやり過ごした。
ここでも食のレポートをするチャンスではあるが、7時頃に麺が届くから待てと言われた割には……という感じだったので、写真の掲載は控えておこう。レイアウトの都合もあるのだけれど。
……というわけで、右の画像のフェリーに僕は無事乗り込んだ。
昨年もそうだったように、同行していたどちらかから声をかけられて目覚めると、どうやら函館に到着したらしい。引き続きお二人にくっついて下船し、無事北海道へ上陸すると、計画しているルートが違っていたので、ここで別れ別れに。
昨年と違い、函館に到着したのは、正午頃。誰もが目的地へ向かって行こうとする時間だったが、所詮僕の旅は孤独な旅であり、無理矢理にでもお供を望むものでもない。そんなわけで、「この後も気をつけて。良い旅を」と、お二人に告げ、僕は港を離れた……。
前回分と比べて、多少は旅行記らしくなってきたところで、次回へ続きます。ここから先は、もっと旅行記らしくなります……というわけで、第二回のUP分はお終いであります。